2月16日(水) リッツカールトン・バリへの道

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さて話は戻りますが、リッツへは空港から約20分くらい。
以前訪れたことがある人から、
「どこに連れていかれるのか不安になるようなところだよ」
と聞いていたのですが、正にその通りでした。
どんどん細い道に入っていくのです。
陽もすっかり落ちていたので、周りは真っ暗。
知らなかったら、相当戸惑っていたはずだと思うところでした。

空港から15分くらいたち、フォーシーズンが登場。
それでようやくここがジンバランかと安心できたのですが、
リッツはそこからが長かった。
フォーシーズンを通り過ぎてしばらくすると、
怪しげな白い光りに照らされた小屋と踏み切りの様な物が近づいてきました。
近づくとわらわらと人が棒を片手に寄ってくるのです。
なんだなんだと不安になった私たちにガイドさんが
「リッツの警備員です」とひとこと。
ここで一台一台車の下まで鏡で照らしてチェックされて、
はじめてリッツの敷地に入ることが出来るのだそうです。
やはり爆弾テロの影響が時間を経た今でも濃く残っているんだなと
実感した瞬間でした。

そして、ホテルのエントランスへ向かうのですが、
敷地に入ってからがまた長くて、確実に5分くらいかかるのです。
スピードを出せないようにわざとくねくねさせている道なので、
距離の割に時間がかかります。
旅の疲れも重なって、エントランスが見えたときには嬉しさよりやれやれという気分。
ですが、車から降りたとたんうきうき気分に。
(確か飛行機から降りるときもおんなじパターンだったなぁ)
笑顔でドアボーイ(ドアはないけれど)が出迎えてくれました。
旅の疲れが半減する、品のある温かい笑顔。