多摩川河川敷(川崎側)で開催された防災キャンププログラム(STEP CAMP) に家族で参加してきました。
田舎育ちの夫は竹筒でフーフー風を送りながらのご飯・お風呂焚きも普通のことだったそう。しかし今の時代、都会に住んでいる子供たちは親が機会を作らないと体験できません。「どうしてそんなに子供を連れて旅に出るの?」と問われた際に「不便を取りに行くの」と答えることがあります。便利になりすぎた故に、それを失った時の脆弱さが際立つ。それが災害時にモロに出てくる予感がしています。
STEPCAMPってなぁに?
StepCampとはアウトドアの知識を防災時に役立てるように楽しみながら学ぶ「防災キャンププログラム」。今回はわが町を流れる多摩川河川敷を舞台に開催されました。
ステップキャンプは、災害被災時に役立つアウトドアのノウハウを、楽しく、実践的に学ぶ体験型の『防災キャンププログラム』を提案します。火を起こして暖を取る、お米を炊く、テントを張り寒さをしのぐなど、アウトドアでは当たり前の事が被災時に多いに役立ちます。
このようなスキルをアウトドア業界のプロの指導者が、レクチャーやワークショップを行います。キャンプを全く経験した事がない人や子供からお年寄りまですべての人たちが、楽しみながらスキルを身につけてもらい今後起こりうる災害に備えるお手伝いを、ステップキャンプは取り組んでいきます。
– 引用元:STEPCAMP Webサイト http://stepcamp.jp/about_stepcamp
多摩川の水でジップロックご飯を炊こう
ジップロックを使って、災害時に貴重な限られた水を最大限に活かしながら炊飯していきます。
まずは受付。と同時にジップロックの袋に名前を書き、水とお米を投入します。
そして多摩川で水を汲んで
ペットボトルで作られた濾し器でその水を濾し
落ちている枯れ枝をみんなで拾って火をおこし
受付で預けたMyお米ジップロックをお鍋の中に投入。この鍋の水も多摩川のもの。
炊けたジップロックご飯にふりかけや塩を投入して味付けし、
袋のまま整形して、子どもでも手を汚さずおにぎりを作ることが出来ました。
効率よくお湯を沸かすよ ケリーケトル
インスタント粉末の飲み物をちょこっと飲みたい時に役立つケリーケトル。燃料はそこら辺に落ちている木の枝や松ぼっくりなどの自然燃料のほか、牛乳パックも使えます。とっても効率がよく、何と牛乳パック1枚で約500mlのお湯を沸かせるそう。
こう並ぶと圧巻ですね。
災害時にきっと一番切実な問題はトイレ
食べることは数日我慢することも出来る。けれど、トイレを我慢することは不可能。実際に災害現場でもトイレの問題は切実です。衛生面・プライバシー・犯罪面等々含めて。災害時にはこういったものを使うと知るだけでも心構えが違ってきます。実際に使えたらベストだったのに!
その他、snowpeakスタッフからテントの張り方のレクチャーを受け、STEPCAMPは終了。幼い子供から大人まで協力して体験できるプログラムでした。お近くで開催時はぜひご参加を!
STEPCAMP以外にも沢山のブースがありました。
アレルギーブース
旅育方面で度々ご一緒する「アレルギーっ子の旅するサイトChild×Allergy×Trip」によるアレルギー対策グッズ紹介ブース。アレルギーを持つ人にとって生命の危機が迫る場面が増える災害時。救援物資が届いても目の前にあるものが食べられない。せっかく助かった命がそこで途切れてしまう可能性もあるのです。その為に、今すでに使えるグッズを揃えて認知に努めました。
・アスモスマイル:「アレルギー表示バッジ」「救急医療情報まもるカード」
・アレルギーっこパパの会 / 非常食販売会社㈱エル・ビー・エス:アレルギー配慮非常食セット
今回私もこちらのブースに立たせていただいたのですが、食物アレルギーではない人間が訴えることについての手応えを感じたので、その思いを以下のページに残してあります。
ナイフで着火! モーラ・ナイフ ブッシュクラフト サバイバル
スウェーデンからやってきた、木の枝を切る&火をおこすが一体化したサバイバルナイフ。
ラバーのグリップをしっかり握って、カーボンスチールの刃をファイアースターターに勢い良くこすりつけると火がおこせる……のですが、これが結構難しい。ショップの方もちょっと苦戦していたところ、夫がサクサクと着火。さすが田舎育ち(冒頭参照)
ナイスな笑顔を見せてくれたモーラ・ナイフ代理店の方たち!
snowpeakによるテントお悩み相談会
かわさき色輪っかつなぎ
20色からなる川崎ゆかりの色を用いた「かわさき折り紙」を繋げる色輪っかプロジェクト。川崎内の様々なイベントやコミュニティ会場で通年活動されています。最終的には壮大なアートとなる繋げられた色輪っか達。一人ひとりの想いが詰まった素敵なプロジェクトです。
食べてみたかったパクチーレモンジェラート
何度か機会があったのに食べられなかった小泉農園「パクチーレモンジェラート」。爽やかで口の中がさっぱりする、熱い日にはうってつけの一品でした。
混乱の中ではこの通りにはスムーズに行かないにせよ、一度体験しておくことで被災後の不安要素を潰していく事が出来ますよね。遠くまで行かなくても実際災害時に使うであろう多摩川で体験できたことはとっても貴重。知人が多くいたのも心強く感じました。