西塔の隣でたたずむアンネ。
第2次世界大戦中、アンネ・フランク一家がナチスから隠れ住み2年間を過ごしました。有名な「アンネの日記」の舞台は現在記念館として公開。
予約を取ってあったので、長く並んでいる列の隣のガラス扉からの入場。
日本語のパンフレットをもらいます。
まずは、隠れ家の家具付き模型を見学。
間取り・雰囲気を頭に叩き込んで、いざ隠れ家へ。
急勾配の階段を登り、アンネのお父さんが経営していた会社部分を抜け、
いよいよ有名な隠れ家の入り口を隠す本棚のある部屋へ。
半分開いた状態で本棚は止まっていました。
まるで時を止めたかのように。
会社の上階に隠れ家はありました。
その会社の従業員にはアンネたちの存在は知らされていませんでした。
すなわち、知られないように暮らさざるを得ないと言うこと。
板張りの床。水洗のトイレ。音を立てず息を潜めながらの2年間。
想像よりも広く感じたのは家具が1つも置かれていなかった為でしょう。
密告によって発見されると同時に、家具も全て撤去されたので、
アンネたちの痕跡は壁にしか残されていません。
姉と背比べした鉛筆の後。連合軍の進行地図。
映画スターや王女達のポスター。
当時のまま残されたそれらに、日常を閉じ込められながらも
必死に希望を抱きながら成長を続けたアンネたちの息吹が
痛いほど感じられ、胸を打たれました。
日記が没収されなかった事、そして父オットーが生き残った事で
今日の”陽の当たる”隠れ家へと変貌を遂げたアンネ達の家。
正直、有名なところだからと足を運んだのですが、
それくらいの軽い気持ちでもいいから、
アムスへ訪れたらぜひ寄ってみてください。
じんわりと考えさせられるものが必ずあるはずです。
アンネの日記を読んだのはもう遠い昔のことだったので
近いうちに読み直してみようと思います。