砥ぎ師と鉋の世界

金曜は、1日かけて鉋の講習でした。

鉋の難しいこと!
削りたいものに当てて引けば何とかなると思っていたら
大間違い。

ただの四角い箱に刃が付いてるだけと思いがちですが、
あの単純そうな道具に、知恵と計算がぎっしりつまっていて、
その一つが狂ったらうまく挽けない。

奥深いですよ鉋は。

台一つとっても、目では到底見えない単位で
へこませなくてはならない部分が何箇所もあったり
刃にいたっては、地金と鋼の膨張差を計算に入れた叩きで、
刃をわずかに曲げ、その部分を砂と鉄で削る…
など、もう、頭がくらくらするような深い世界。

実際に挽いて見たのですが、砥ぎ師がきちんと調整してくれた
物を用いても、挽けるようになるまで1日かかりました。
全体重のっけながら引く作業。
おかげさまで、今日は二の腕が大筋肉痛。
でも嬉しい筋肉痛。
きちんと挽けていた証拠なんですって。

大工さんには本当に頭が下がります。

そして、砥ぎ!
一連の作業が美しくて、見惚れる。
刃の凛とした冷たさに、背筋がぞくぞく。
水にぬらした和紙が、すーっと引くだけで
すぱっと切れる怖さ。

吸い込まれるような美に、自分を見失いそうに。

刃物は魔物。